【莞島、済州聯合ニュース】韓国南西部の珍島沖で起こった旅客船セウォル号沈没事故から丸2年となる16日を前に、海洋水産部と国民安全処は4日、珍島近くの莞島から済州島を結ぶ航路を運航する旅客船の現場点検を実施した。 海洋水産部の金栄錫(キム・ヨンソク)長官は旅客船に搭乗し、莞島出港から済州到着までの全過程を直接点検した。 同事故をめぐっては、船の運航会社の無理な増築・過積載といった問題だけでなく、虚偽の内容による安全点検報告書が提出されたセウォル号に運航許可を出した韓国海運組合や、事故発生後に乗船者数さえも正確に把握することができなかった乗船システムなど、海運業界全般の構造的な問題が指摘された。 点検は莞島旅客ターミナルで済州行きの旅客船のチケットを購入するところから始まった。船には乗客230人が搭乗し、車両30台が積まれた。乗客のうち約50人は修学旅行中の高校1年生だった。 セウォル号の事故当時には行われていなかった乗客に対する身分証の確認はチケット購入時、乗船ゲート通過時、乗船時の3回行われた。 トラックなどは過積載を防ぐため、重量を測った資料を提出し、発券手続きを取った後に乗船した。タイヤ4カ所が固定され、海洋水産部がセウォル号事故を機に採用した海事安全監督官が状態を細かく点検した。 出港前には旅客船の貨物室で火災が発生したことを想定し、乗客がライフジャケットを着て迅速に脱出口に移動する非常訓練も行われた。 yugiri@yna.co.kr
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