【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が31日発表した3月の企業景気実査指数によると、製造業の景況判断指数(BSI)は68で、前月に比べ5ポイント上がった。昨年11月から4カ月連続で下落していたが、5カ月ぶりに上昇に転じた。 BSIは企業の景況感を指数化したもので、100を上回ると景気を良いとみる企業が悪いとみる企業より多いことを意味し、100未満ならその逆となる。 製造業のBSIが上昇したのは国際原油価格の上昇により、石油元売り会社の在庫評価益が膨らんだことや、化学メーカーのエチレン関連の利益が過去最高水準を記録したことなどが影響したものとみられる。 また鉄鋼製品の価格上昇により第1次金属製造業が好調だったことに加え、スマートフォンの新製品が発売されたことにより部品の需要が増え、電子関連も改善された。 韓国銀行は、毎年3月から4月にかけては年度初めの期待感があり、また企業の営業が本格化するなどして企業心理が良くなるなど、季節的要因もあるとみられると説明した。     企業類型ごとにみると、大企業は前月比7ポイント上昇の75で昨年7月以来の高水準となった。中小企業も57で前月比3ポイント上がった。輸出型企業は70で前月比9ポイント上昇、内需型企業は66で前月比2ポイント上昇した。 4月の見通しBSIは70で、2月に調査した3月の見通しよりも4ポイント高い。製造業各社は経営上の問題として内需不振(24.6%)、先行き不透明な経済状況(20.4%)を挙げた。 非製造業(サービス業)の3月のBSIは68で前月比4ポイント上がった。4月の見通しBSIも4ポイント上昇の71。 一方、BSIと消費者動向指数(CSI)を組み合わせた3月の経済心理指数(ESI)は91で、前月より2ポイント上がった。 yugiri@yna.co.kr
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