【ソウル聯合ニュース】韓国は中国にとって最大の輸入相手国だが、中国の消費財市場では韓国企業が苦戦を強いられており、競争力の強化が必要だとする指摘が出ている。 韓国輸出入銀行の海外経済研究所が30日に公開した報告書によると、韓国の中国国内市場への輸出額(2014年基準)は1900億ドル(約21兆3900億円)で、日本(1623億ドル)、米国(1538億ドル)、ドイツ(1047億ドル)を抑え首位に立った。ただ、韓国の対中輸出は不均衡な状態が続いている。中間財が1503億ドルで全体の79.1%を占め、消費財の輸出は70億ドル(同3.7%)にすぎない。 中国の3番目の輸入相手国である米国は中間財が41.0%、消費財が13.0%、ドイツは中間財が47.0%、消費財が21.0%。日本は中間財が65.0%、消費財が9.0%だが、韓国より偏りが少ない。 中国の消費財市場でドイツは14.3%を占め、米国が13.2%、日本が8.9%、韓国は4.5%。 中国は消費者の購買力の高まりに伴い消費財の輸入額が11年の1081億ドルから14年には1566億ドルと大きく増加しているものの、韓国のシェアは11年の5.8%から縮小した。 韓国の中国向け消費財の中でも乗用車とプラスチック製品の割合は高く計約80%を占める。 同研究所は「中国の消費財市場は種類と品目の増加で競争が激化しているが韓国は品目の偏りが深刻だ」と指摘。その上で、中国の1人当たりの所得が増加し高品質製品の輸入が拡大する中、韓国製は技術力とブランド価値が低くシェアが低迷していると分析した。 また、中国への輸出拡大が期待できる消費財として▼乗用車および消費用運送装備▼化粧品▼衣料・ファッション品▼食品・飲料製品・半製品▼生活用品▼家電製品――を挙げた。 sjp@yna.co.kr
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