4.16セウォル号事故特別調査委員会の第2次聴聞会が、29日午後に終わった。(提供:news1)
4.16セウォル号事故特別調査委員会の第2次聴聞会が、29日午後に終わった。(提供:news1)
4.16セウォル号事故特別調査委員会の第2次聴聞会が、29日午後に終わった。

パク・ジョンウ の最新ニュースまとめ

 セウォル号の船会社である清海鎮(チョンヘジン)海運、船舶検査をおこなう韓国船級、海運と港湾の運営などを担当する仁川港湾庁、そして海洋警察は不正の報告書に“署名”だけをする役割だった。誰一人、現場に行ってきちんと確認し、違法行為を摘発することはなかった。

 貨物は規定を超過して積載し、それによって船の均衡を保つ平衡水は船の外に捨てられた。船会社の物流部長は貨物計画を表す“ロードプラン”という用語自体も知らず、物流業者に出航前までに貨物を積めと“威圧”することだけに熱を上げた。

 これを検査・監督しなければならない韓国海運組合運航管理員は、空白だらけの“安全点検報告書”にそのまま署名し、船に乗って過積載ではないか確認もしなかった。

 運航管理員のチョン・ジョンユン氏は「セウォル号の点検をしなかった」とし、「霧が濃くて、気象状態ばかり優先に点検していた」と自身の職務怠慢を認めた。

 セウォル号の無理な違法造船も明らかになった。セウォル号は、事故の10年前から大なり小なりの事故を起こしていたが、仁川港湾庁は清海鎮海運の造船申請を特に検討もせずに許可した。

 特別調査委員会のパク・ジョンウン氏は「造船能力があるのかないのかを、海事安全課長が見なければ、韓国で一体誰が見るんだ」と問い詰めると、仁川港湾庁のパク・ソンギュ海事安全課長は、何も言えなかった。

 この全ての不条理は、清海鎮海運の接待で黙認されていた。仁川海洋警察のチャン・ジミョン海上安全課長は、清海鎮海運から現金20万ウォン(約2万円)と甘鯛ギフトセットを受け取り、セウォル号運航関連の審査に参与した。

 しかしこの日の聴聞会では、船体の引き揚げに関して意味ある明答を得て、遺族が拍手をする場面があった。

 海洋水産省セウォル号引き上げ推進団のキム・ヒョンテ副団長は「船体切断は引き上げ後、遺体を収容するために必要な場合に限ってのみ行う」とし、「これは引き上げ後、船を陸上に置いた後に必要な場合に行う」と約束した。

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