北朝鮮が29日午後5時40分頃、日本海に面した北朝鮮南東部の元山(ウォンサン)一帯から飛翔体1発を発射し、再び武力行使に出た。(写真は参考写真 / 提供:news1)
北朝鮮が29日午後5時40分頃、日本海に面した北朝鮮南東部の元山(ウォンサン)一帯から飛翔体1発を発射し、再び武力行使に出た。(写真は参考写真 / 提供:news1)
北朝鮮が29日午後5時40分頃、日本海に面した北朝鮮南東部の元山(ウォンサン)一帯から飛翔体1発を発射し、再び武力行使に出た。特に今回は海上ではなく陸地である北東部の両江道(ヤンガンド)地域に向けたと見られ、韓国軍当局も注視している。

 韓国合同参謀本部は「北朝鮮が29日午後5時40分頃、元山から北東方向に不明の短距離飛翔体1発を発射した」と明らかにした。

 北朝鮮は21日に300mm新型放射砲5発を発射しており、その前には3日にも新型放射砲6発を発射している。今回の飛翔体も新型放射砲である可能性が高いと見ている。

 合同参謀本部は、この飛翔体が内陸方向に約200kmを飛んだと明らかにした。

 韓国軍の消息筋によると、今回の飛翔体は右30度の方向に発射されたという。つまり元山から北東方向に200km飛んだならば、山間地方である両江道地域に落ちた可能性が高い。

 北朝鮮が短距離ミサイルや放射砲などを海上ではなく内陸地域に向けたのは非常に異例なことだ。

 誤発の可能性を完全に排除できないが、軍当局は意図的な内陸発射実験に重点を置く雰囲気である。

 新型放射砲の精密度を可視化するために、あえて内陸に発射したとも考えられ、海上ではなく内陸、すなわち南側領土に向ける可能性もあると脅威を示しているとも見ることができる。両江道が中朝国境地域であることを考えると、国連安保理事会の制裁決議履行に中国が賛同していることに対する反発である可能性もあるとされているが、その可能性は低いと見られている。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は21日におこなった新型放射砲射撃の報道で「実践配置を控えた最終実験射撃だ」としていた。

 韓国軍の関係者は「すでに実践配置を控えた最後の射撃実験だと明かしている状況で、再び海上に発射できなかった可能性もある」と述べた。

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