【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の韓民求(ハン・ミング)長官は28日、北朝鮮のロケット砲や長射程砲を無力化するための多連装ロケットシステム(MLRS)「チョンム」を運用する部隊を訪問し、北朝鮮が挑発してきた際には強力な攻撃を加えるよう指示した。 韓長官は最前線にあるチョンム大隊を視察し「敵の挑発の際、その場で断固、強力な報復を行うことで再挑発の意思をくじき、挑発は自滅であることを認識させなければならない」と強調した。 また、北朝鮮は国連安全保障理事会で新たな制議決議が採択されたにもかかわらず、自作した韓国青瓦台(大統領府)の爆発シーンを公開したほか、ソウルへの攻撃に言及するなど軍事的な威嚇を続けていると指摘した。 その上で韓長官は「軍の最大の使命は国民の安全と生命を守ることだ」と述べ、国民が安心して暮らせるよう使命感を持って任務に当たるよう指示した。 チョンムは韓国が独自の技術で開発したMLRSで、昨年8月に実戦配備された。射程は最大80キロで北朝鮮のロケット砲や長射程砲を攻撃できる。 韓長官が軍部隊を訪問したのは北朝鮮によるソウルを狙ったロケット砲や長射程砲攻撃の脅威が高まっているためとみられる。 北朝鮮は今月23日、対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」が重大報道を発表し、青瓦台への攻撃に触れたほか、同24日にはソウル市内の主要政府機関の破壊を想定した砲射撃訓練を実施し威嚇の度合いを強めている。 国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官はこの日の定例記者会見でチョンムをはじめとする兵器システムで北朝鮮軍のロケット砲と長射程砲を無力化できるとの立場を明らかにした。 sjp@yna.co.kr
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