【ソウル聯合ニュース】韓国海軍は25日、「第1回西海(黄海)守護の日」を迎え、米軍とともに東海・黄海・南海で大規模な海上機動訓練を実施した。黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)での任務中に戦死した兵士の功績をたたえ、北朝鮮の挑発に断固対応する意志を示す狙い。 西海守護の日は、2002年に起きた韓国と北朝鮮間の銃撃戦である第2延坪海戦、10年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件、延坪島砲撃事件など北朝鮮が黄海で起こした軍事挑発を振り返ることで、今も続く北朝鮮の脅威に対し国民の安全保障の意識を高めるために制定された。 黄海では海軍第2艦隊司令部の主管で韓米合同演習を実施し、北朝鮮の挑発に対する韓米同盟の揺ぎない備えを誇示した。 韓国海軍のイージス駆逐艦「世宗大王」や新型護衛艦、哨戒艦など水上艦7隻と潜水艦、海上哨戒機P3、海上作戦ヘリコプターが参加し、米海軍からはイージス駆逐艦2隻が加わった。 米海軍は、韓米両軍による来月末までの野外機動訓練「フォールイーグル」のため、原子力空母ジョン・C・ステニスを旗艦とする空母打撃群など多数の艦艇と兵力を朝鮮半島に派遣している。 韓米海軍は敵の特殊戦部隊を海上で攻撃する対特殊戦部隊作戦(MCSOF)訓練、対潜戦訓練、艦砲の砲撃訓練など実戦的な演習を行い、合同作戦の遂行能力を高めた。 訓練を指揮した海軍の准将は「黄海を守るために命をささげた戦友たちの崇高な意思を受け継ぎ、敵が再び挑発してくれば強力な火力で痛烈に制裁を加える」と述べ、海軍はそれが可能な能力を備えていると強調した。 一方、第1艦隊は東海で韓米海軍のイージス駆逐艦などが参加する合同砲撃訓練を行い、第3艦隊は緊急出港、機動探索、戦術機動、海上砲撃の訓練を実施した。 海軍は「第1回西海守護の日」、また天安撃沈事件から6年を迎え、21日から27日までを兵士の精神武装強化および国家観・安保観確立のための期間としている。部隊別の行事や慰霊碑参拝などを通じ、領海防衛への思いを新たにする。 第2艦隊司令部は天安撃沈事件から丸6年となる26日午前、京畿道・平沢の天安展示施設前の広場で追悼式を行う。当時の乗組員、死亡した兵士46人の遺族、国家報勲処関係者ら約450人のほか、韓米合同演習に参加した米陸軍第2師団の副師団長や海軍第7艦隊第15戦隊長ら米軍将兵11人が出席する予定だ。 stomo@yna.co.kr
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