韓国で、SNSに文章を掲載して若者を違法薬物の運び屋に誘い込んで密輸させ、流通・販売をした組織が検察に逮捕された。(提供:news1)
韓国で、SNSに文章を掲載して若者を違法薬物の運び屋に誘い込んで密輸させ、流通・販売をした組織が検察に逮捕された。(提供:news1)
韓国で、SNSに文章を掲載して若者を違法薬物の運び屋に誘い込んで密輸させ、流通・販売をした組織が検察に逮捕された。

 釜山地検は23日、中国とカンボジアで製造された違法薬物を韓国国内に流通・販売した容疑(麻薬類管理法違反)で密輸責任者のA(54)と募集担当のB(41)を在宅起訴したと明らかにした。

 検察はまたAの指示でヒロポン1kgを密輸しようとした国内販売担当と運び屋、募集担当ら4人も在宅起訴した。

 検察によると、責任者のAは昨年7月に中国からヒロポン1kg、昨年11月にカンボジアからヒロポン496gを国内に密輸したという。

 ヒロポン496gは、1万6000人が同時投薬できる量である。

 Aは違法薬物密輸の総責任者で、募集担当、供給担当、国内販売担当、運び屋といった役割分担をして組織的に密輸するよう指示した。

 昨年11月、SNSに「期間1週間、金200万ウォン(約20万円)、簡単な運搬、パスポート必須」という文章を掲載。これを見て連絡してきた休学中だった女子大学生(当時満18歳)を運び屋として利用した。

 学生をカンボジアに送り、現地の薬物密輸組織と接触させた後、ヒロポン496gを学生の体に隠して密輸させ、国内の募集担当に渡すようにしていた。学生は運搬の対価として受け取るはずの200万ウォンを受け取ることができなかった。

 学生は検察で、「違法薬物を運搬するとは知らなかった。カンボジアから出国する直前に運ばなければならない物は、白い粉だということを知った」と供述している。また「一緒にカンボジアに行った友人が薬物密輸組織に人質に取られていて怖かったので、選択の余地がなかった」という。

 検察は学生ら2人を拘束したが、罪の認識がなく犯行に加担したものであり、過ちを反省し、保護者の監督を約束して拘束を取り消し、教育条件付きの起訴猶予措置をした。

 釜山地検は「今回の違法薬物密輸責任者の検挙をきっかけに、国際協力捜査を強化して海外に逃亡中の薬物事犯を最後まで追跡し、厳しく処するつもりだ」と述べた。

 一方、責任者のAは2014年にヒロポン3.7kgを中国から密輸し、捜査当局との協力で赤手配書が出され、居場所のなくなったAはカンボジアに渡って違法薬物密輸などの作業を主導したが、検察の粘り強い国際協力捜査などの追跡によって逮捕された。

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