尹外交部長官=(聯合ニュース)
尹外交部長官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は4日、ニュース専門テレビ局・YTNの番組に出演し、韓国政府の対北朝鮮独自制裁について、「比較的近いうちに独自制裁を発表する」と述べた。北朝鮮に寄港した第三国船舶の入港禁止措置や、ロシア極東沿海地方ハサンと北朝鮮北東部・羅津間を結ぶロ朝物流協力事業で韓国企業も参加するハサン―羅津プロジェクトの中止が制裁に含まれるかどうかについては「それを含めていくつかが検討されている」と説明した。 尹長官はまた、「米国、日本、オーストラリア、欧州連合(EU)などとの協力という意味合いから、特に当事者であるわれわれは一層厳しい独自制裁を実施する」と表明した。 今回の安保理決議については、「これまでの決議が核・ミサイルなど大量破壊兵器の側面に力点を置いていたとすれば、今回の決議ははるかに広範囲な北の政権のアキレス腱と言える部分を網羅した」とした上で、住民の生活に関する部分を除き、金融、貨物、交流など北朝鮮が予想できない分野まで制裁を行う最終的な決議に近づいたと評価した。 また53カ国が決議の共同提案国として参加したことにより、「国際社会対北朝鮮」という構図になり、決議の履行が成功すれば、北朝鮮政権は非常に苦しい状況になるとの見通しを示した。 一方、スイス・ジュネーブで今月2日に行った国連人権理事会演説で旧日本軍による慰安婦問題について触れなかったことについては、「北の大量破壊兵器と人権問題について集中的に言及するためだった」と説明した。 また慰安婦問題をめぐる日本との合意は同問題をめぐる非難を互いに控えるというものであり、議論はできると指摘。「今回は北(の人権)に焦点を合わせた」と述べた。 yugiri@yna.co.kr
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