【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信が4日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が新型の大経口ロケット砲の試験射撃を現地指導し、「国家防衛のため実践配備した核弾頭などを任意の瞬間に打てるよう、常時準備しなければならない」と述べたと伝えた。 金第1書記は「今、敵はこの上なく愚かな最後の賭けにしがみついており、情勢はこれ以上傍観できない険悪な境地に至った」とした上で、「敵に対するわれわれの軍事的な対応を先制攻撃のやり方にすべて転換させる」と述べた。敵は各種の兵器を韓国に配備し北朝鮮を脅しているとしながら、「核保有を選択し核武力を百方に強化する道がどれほど正当化を確信することになる」と主張した。 国連安全保障理事会が前日採択した北朝鮮に対する制裁決議と、7日に始まる定例の韓米合同軍事演習を非難し、朝鮮半島の緊張を一層高めるための発言と分析される。今年の韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」は過去最大規模で実施され、原子力空母やステルス爆撃機B2など米国の戦略兵器も参加するとされる。 金第1書記はまた、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領を名指しし、「朴槿恵が後のことを引き受ける対策もなく無謀な武力増強にたわむれ、先制攻撃までうんぬんしているが、これは蓑を着て火に飛び込む(飛んで火に入る夏の虫)も同然の愚かなまねだ」と非難。さらに「朝鮮人民軍は殲滅(せんめつ)の砲門を開き」、朴政権のやり方を注視しると威嚇した。 金第1書記が現地指導したという新型ロケット砲は、3日に北朝鮮が東海に向けて発射した短距離の飛翔体を指すとみられる。 中央通信は新型ロケット砲を「南朝鮮(韓国)の作戦地帯内の主要打撃対象を射程に置く、精密誘導体系を備えた先端の長距離大経口放射砲体系」と説明した。金第1書記は3年間の開発段階で試験射撃を13回指導したという。 この日は崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党書記、ホン・ヨンチル、キム・ジョンシクの党副部長、尹東玄(ユン・ドンヒョン)人民武力部副部長が金第1書記に同行した。 mgk1202@yna.co.kr
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