【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れているエジプトのシシ大統領が3日までに聯合ニュースをはじめとする韓国メディアのインタビューに応じ、世界各地で発生しているテロと過激主義への対策として「経済を活性化することが重要だ」と述べた。 シシ大統領は、宗教的な過激主義の扇動はイスラムを歪めるもので、これを間違って解釈した若者がテロに加担しているとした。多くの若者が職に就けず未来への希望を失い、過激主義に同調し誤った道に進む傾向があるという。こうした点から、「韓国企業がエジプトの若者に雇用を与えれば好循環につながる」と述べた。 エジプトは2011年の民主化後も政治的な混乱が続き、投資・輸出が減少、景気低迷が長引いている。失業率は昨年9月時点で12.8%に上る。 シシ大統領は2014年の就任後の経済状況改善に向けたエジプト政府の取り組みを説明し、「すべての分野で韓国との協力を望む」と韓国企業の積極的な参加を呼びかけた。エジプトの地政学的な利点や湾岸諸国との自由貿易協定(FTA)などを挙げてアピールした。 一方、北朝鮮の核・ミサイルによる挑発に対しシシ大統領は「世界から大量破壊兵器をなくすべきだというのがエジプトの一貫した立場だ」とした。その手段として対話と交渉が最も望ましいという。 シシ大統領は2~4日の日程で韓国を訪問。3日に朴槿恵(パク・クネ)大統領と首脳会談を行う。韓国の主要企業トップとの会談や仁川経済自由区域の視察などを予定する。 エジプト大統領の来韓は17年ぶり。 mgk1202@yna.co.kr
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