【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が29日発表した2月の企業景気実査指数によると、製造業の景況判断指数(BSI)は63で、前月に比べ2ポイント下がった。昨年11月から4カ月連続の下落。リーマン・ショックの影響があった2009年3月(56)以来の低水準となった。中東呼吸器症候群(MERS)が流行した昨年6月より3ポイント低い。 BSIは企業の景況感を指数化したもので、100を上回ると景気を良いとみる企業が悪いとみる企業より多いことを意味し、100未満ならその逆となる。 韓国銀行は「製造業のBSIが下がったのは中国をはじめ新興国の成長鈍化で輸出が振るわず、日本のマイナス金利導入、北の長距離ミサイル発射による地政学的リスクなどで不確実性が高まったため」と説明した。 企業類型ごとに見ると、大企業は前月から1ポイント下がり68、中小企業も6ポイント低い54だった。内需型企業は64で1ポイント下落にとどまったが、輸出型企業は61で6ポイント下がった。 製造業の3月の見通しBSIは66で1月に調査した2月の見通しと同じだった。製造業各社は経営上の問題として、内需不振(24.0%)、先行き不透明な経済状況(23.1%)、競争激化(10.2%)、輸出不振(10.1%)、為替レート(7.5%)、資金不足(5.7%)などを挙げた。  また、非製造業(サービス業)の2月のBSIは64で前月から4ポイント下落した。  一方、BSIと消費者動向指数(CSI)を組み合わせた2月の経済心理指数(ESI)は89で、前月より2ポイント下がった。 hjc@yna.co.kr
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