【ソウル聯合ニュース】囲碁で世界トップクラスの李世ドル(イ・セドル)九段(韓国)が22日、ソウルの韓国棋院で記者会見を行い、来月行われる人工知能(AI)のコンピューターソフト「アルファ碁」との五番勝負への意気込みを語った。 李九段は「勝敗はともかく、人工知能のスタート地点ではないかと思う。私が対局相手に選ばれ非常に光栄だ」と述べた。 また、今回の勝負については「(5戦中)1敗するかしないかぐらいになるだろう」と自信を見せた。 アルファ碁は米グーグル傘下のAI開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)が開発。昨年10月、2013~15年の欧州チャンピオンで中国出身のファン・フイ氏と対局し、5戦全勝している。 以下は李九段との一問一答。――アルファ碁との対局を前にどのような準備をしているのか。「特別な準備をするのは難しい。コンディションを上げている最中だ。今回は人との対局ではないのでむしろ難しいと思う。毎日1~2時間程度、コンピューターで対局している」――少なくとも今回の対局は勝てると言ったが、単なる自信の表れか。「昨年10月のアルファ碁とファン・フイ氏の対局をみたが、(私と)力について論じるほどではなかった。その後、4~5カ月間に多くのアップデートが行われただろうが、その期間に勝敗を分けるほどの向上は難しいだろう。しかし、1~2年後には人工知能が発達し、勝負が予測できなくなるのではないだろうか」――人工知能と初めて対局するがプレッシャーにはならないか。「正直、あまり悩まなかった。アルファ碁自体が非常に興味深く、対局を決心するのに多くの時間を必要としなかった。5分ぐらい悩んだ。(グーグル側に)私を説得する機会を与えなかった」――コンディションなど実際の対局の環境も重要だと思われるが。「そうだ。今回は自信があるのでそのような部分まで神経を使っていない。今後、さらに発展した人工知能と対局することになれば、気を使って準備しなければならないだろう」 hjc@yna.co.kr
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