兄・宏之氏、父親のインタビュー公開…ロッテ後継者は弟（現会長）ではなく“自身”を指定

重光宏之（韓国名:辛東主/シン・ドンジュ、61、重光武雄氏の長男）前日本ロッテホールディングス副会長が父親であるロッテグループ創業者の重光武雄（韓国名:辛格浩/シン・ギョクホ、92）氏から経営後継者として指定されたとするインタビュー映像を公開した。

　去る9日、宏之氏側が昨年11月24日開設した日本語ウェヴサイト「ロッテの経営正常化を求める会」に、「ロッテ創業者　重光武雄　ロングインタビュー」と題した映像が掲載された。業界関係者が10日に明かした。

　16分20秒におよぶ映像で武雄氏は10余りの質問に答えている。武雄氏はロッテの経営権争いに関連し「長男の重光宏之が後継者」と名言。武雄氏が明かすロッテの創業逸話なども含まれている。

　一方、ロッテ内部では武雄氏の健康状態に異常があるとの意見が多い。武雄氏が業務報告の際、尋ねられた内容を繰り返し質問したり、人を正しく理解できていないとの証言が出てきている。

　しかし、長男の宏之氏は「武雄氏は何の異常もない」と主張する。今回の映像公開はこのような主張を後押しするためのものだと見られている。