【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が10日までにまとめた国際収支統計によると、昨年、「一般旅行」の収入額から支出額を差し引いた観光収支は60億9460万ドル(約7017億円)のマイナスだった。赤字幅は5年ぶりに拡大し、2007年(赤字108億6010万ドル)以来8年ぶりの大幅赤字となった。 国際収支における一般旅行は、留学・研修を除いた海外旅行や出張を指す。昨年韓国を旅行で訪れた外国人の支出額(一般旅行収入)が151億7690万ドルだったのに対し、韓国人の海外旅行での支出額(一般旅行支出)は212億7150万ドルだった。 観光収支の赤字は、リーマン・ショックのあおりを受けた2009年に12億6850万ドルに縮小。翌年に海外旅行客の増加で赤字が39億8720万ドルに拡大したが、その後は年々縮小し、2014年は17億5810万ドルにとどまった。しかし、昨年の赤字は前年の3.5倍に膨らんだ。 これは韓国人の海外旅行の増加に伴い支出額も増えたためだ。昨年の支出額は前年比9.3%増加し、年間ベースで初めて200億ドルを超えた。韓国観光公社によると、昨年海外旅行に出掛けた韓国人は延べ1931万430人で、前年比20.1%増加した。特に格安航空会社(LCC)を利用し日本やタイなど近距離旅行に出掛ける人が多かった。 一方、昨年の訪韓外国人観光客は1323万1651人で前年比6.8%減少した。韓国での中東呼吸器症候群(MERS)流行と円安が悪材料となり、中国人観光客を中心に日本を旅行する人が増えたことから、12年ぶりにマイナスに転じた。韓国旅行での支出額も前年比14.3%減少した。 mgk1202@yna.co.kr
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