【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が国際機関に通告した事実上の長距離弾道ミサイル発射(予定期間8~25日)について、韓国では発射の時間帯が午前9~10時になるとの予想が大勢を占める。 韓国の政府当局によると、北朝鮮がこれまで5回発射した長距離ミサイルの発射時刻は午前か正午前後だった。 北朝鮮の最初の長距離ミサイル発射は1998年8月31日の「テポドン1号」だ。午後0時7分ごろ発射され、日本列島を越えて約1600キロ飛行した。 2006年7月5日、「テポドン2号」は午前5時発射、約40秒後に東海に墜落した。2009年4月5日の「銀河2号」は午前11時半に発射された。 北朝鮮は2012年4月13日午前7時38分に発射した「銀河3号」が空中爆発すると、同年12月12日午前9時49分に銀河3号2号機を発射した。 北朝鮮は今回、平壌時間午前7時~午後0時(日本時間午前7時半~午後0時半)の発射を通告している。 韓国の専門家は、北朝鮮が気象条件を踏まえ午前を選択する公算が大きいとみている。軍関係者は「朝霧が消え、大気が安定する午前9時から10時までの間に発射される可能性が高い」と話す。 気象条件以外に、国際社会への誇示の効果を最大限高める意図もありそうだ。北朝鮮が長距離ミサイルの仮想目標とする米国が夕方から夜にあたる時間帯に発射すれば、米国の政府関係者や市民の関心を引きやすい。 東国大北朝鮮学科の金榕炫(キム・ヨンヒョン)教授は「北が主に午前中に発射する理由は米国を意識してのことと見なす必要がある。米国など西側メディアを通じ最大の効果を上げようとするもの」と話した。 建国大の李昌鎮(イ・チャンジン)教授(航空宇宙工学科)は「発射時刻は何も午前である必要はない。ローンチウインドウ(衛星などの打ち上げ可能な時間帯)は午前になることも午後になることもあり得る」とし、北朝鮮が技術的な要因のほかに政治的な効果などを狙って発射時間を選択する可能性を示唆した。  mgk1202@yna.co.kr
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