19年前に起こった「梨泰院(イテウォン)殺人事件」の真犯人となり、一審で法廷最高刑である懲役20年を宣告されたアーサー・パターソン被告(36)が不服とし、宣告直後に控訴した。
19年前に起こった「梨泰院(イテウォン)殺人事件」の真犯人となり、一審で法廷最高刑である懲役20年を宣告されたアーサー・パターソン被告(36)が不服とし、宣告直後に控訴した。
19年前に起こった「梨泰院(イテウォン)殺人事件」の真犯人となり、一審で法廷最高刑である懲役20年を宣告されたアーサー・パターソン被告(36)が不服とし、宣告直後に控訴した。

 1日、裁判所によるとパターソン被告のオ・ビョンジュ弁護士は一審宣告直後の1月29日午後、控訴状を提出した。オ弁護士は「パターソンは犯人ではないと見ている」とし、「事件記録のどこにもパターソンを有罪と認定する証拠がないため、控訴して事実関係を明らかにする」と述べた。

<事件の概要>
-1997年4月3日夜。ソウル・梨泰院(イテウォン)のハンバーガーショップのトイレ内で弘益(ホンイク)大学に通っていたチョ・チュンピル氏(当時22歳)が首や胸などを凶器で刺され死亡。

-事件を受け、米軍犯罪捜査隊(CID)は事件発生から3日後、アーサー・パターソン被告を逮捕。米第8軍の下水口からはパターソン被告が捨てた長さ9.5センチの刃物も発見。さらに「パターソンが殺人をした、と打ち明けた」という周辺人物の情報提供も確保。

-CIDは在韓米軍の軍人の息子パターソン被告が犯人だと判断し、身柄をソウル龍山(ヨンサン)警察署に引き渡し。

-しかし、トイレ内にはパターソン被告と共に友人のエドワード・リー元被告(当時18歳)がいたことがわかり複雑化。警察調査でパターソン被告はエドワード・リー元被告を、リー被告はパターソン元被告を犯人だと互いに異なる主張を展開。

-警察側は「2人を共同正犯で起訴」との意見で、事件をソウル中央地検へ引き渡し。しかし、検察はリー元被告の単独犯行と結論付け、リー元被告に殺人罪、パターソン被告には証拠隠滅・凶器所持罪だけを適用して拘束起訴。故チョ氏の身長(176センチ)よりも背が高い者の犯行である可能性が高いという法医学者の解剖検査の結果が主となる証拠。(当時、リー元被告は身長180センチ、パターソン被告は172センチ)

-1審でリー元被告に無期懲役、2審で懲役20年を宣告。しかし、最高裁は「情況上、リー元被告の単独犯行とみるのは難しい」とし、リー元被告に無罪判決。

-検察が出国停止期間を延長していなかったため、1999年8月、パターソンは米国へ出国。

-12年後、再捜査に乗り出した検察は2011年、パターソン被告を殺人罪で起訴して強制召還。理由は、新たに導入された血痕分析技法で犯行を再演したところ、パターソン被告が犯人として出てきたため。

-パターソンが米国へ逃走してから16年が経った2015年9月23日深夜、仁川国際空港を通して韓国国内に送還。

-2015年12月、裁判所はソウル中央地検別館に設置したセット場で、事件当時の現場検証を実施。

-2016年1月29日午後2時、ソウル中央地裁にて宣告。

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