実話を基にした映画「梨泰院殺人事件」、事件を真実に導いた”社会的パワー”と”商品価値”(提供:news1、画像は映画のワンシーン)
実話を基にした映画「梨泰院殺人事件」、事件を真実に導いた”社会的パワー”と”商品価値”(提供:news1、画像は映画のワンシーン)
1997年に発生した梨泰院殺人事件の新犯人として注目されていたパターソン被告の公判が29日、開かれた。この日、ソウル中央地裁は同事件の容疑者として起訴されたパターソン被告に対し、法廷最高刑となる懲役20年を言い渡した。

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 去る1997年4月3日、ソウル梨泰院(イテウォン)のハンバーガーショップ内トイレで、当時大学生だったチョ・ジュンピルさん(当時22歳)が凶器で首や胸など数か所を刺されて死亡。当時、韓国系アメリカ人のエドワード・リー元被告とアメリカ人のパターソン被告は、犯行時刻に現場にはいなかったと容疑を否認した。その後、パターソン被告は出国停止が切れた期間に米国へ渡り、韓国から姿を消した。

 2009年、梨泰院殺人事件を題材にした映画が同名のまま公開され(主演:チャン・グンソク、シン・スンファン、チョン・ジニョン)、観客動員数は50万人を記録した。

 韓国国民は、記憶の中から忘れかけていた事件が、実話を基にして映画として再照明されたことで再び、犯人に対する怒りを呼び戻し、事件の再捜査を強く要請した。映画公開後、SBS「それが知っている」も事件を取り上げ、事件は社会的イシューとして浮かび上がった。結局、米国の協力も得て、パターソン被告は韓国へ送還され、法の裁きを受けることとなった。

 このように、実話をモチーフにした映画が、観客が知らなかった点を人々に伝え、忘れ去られた事件にスポットライトを当てて社会的関心を引き出すのに成功した。製作費は15億ウォン(約1億5000万円)、「人物、構成、描写は架空」と説明されたが、国民を立ち上がらせるには十分だったといえるだろう。

 映画として”商品価値”が高いだけでなく、”社会的パワー”まで兼ね備えた一つの作品が、事件を真実に導いた点でも、その功績は計り知れない。

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