「帝国の慰安婦」著者の朴氏=(聯合ニュース)
「帝国の慰安婦」著者の朴氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者の名誉を毀損(きそん)した罪で在宅起訴された書籍「帝国の慰安婦」の著者、朴裕河(パク・ユハ)世宗大日本語日本文学科教授(58)が国民参与裁判(裁判員裁判)を申請したことが19日、ソウル東部地裁関係者などの話で分かった。 ソウル東部地検は昨年11月、同本に虚偽の事実を記述し、慰安婦被害者の名誉を傷つけたとして、朴氏を在宅起訴した。初公判は今月20日に開かれる。 朴氏は自身のフェイスブックに「この裁判は世論裁判でもあることから国民裁判といえる」として、「本当の国民裁判になるよう、『帝国の慰安婦』のファイルを無料で配布する」と書き込んだ。「この本が広く読まれること自体に意味があるかもしれない」と説明した。 朴氏は2013年8月、慰安婦被害者を「自発的な売春婦」「軍人の戦争遂行を手伝った愛国少女」などと記述した同書を出版。ソウル近郊の施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)で共同生活を送る慰安婦被害者11人は14年6月、朴氏を名誉毀損で告訴した。 国民参与裁判は地裁の管轄区域に住む20歳以上の住民のうち、無作為に選ばれた陪審員が裁判に参加し、有・無罪の評決を出す制度。ただ、陪審員の意見に拘束力はない。 「帝国の慰安婦」をめぐっては、慰安婦被害者9人が朴氏に対し、損害賠償を求める民事訴訟を起こし、ソウル東部地裁は今月13日、朴氏に計9000万ウォン(約880万円)を支払うよう命じる判決を言い渡した。  kimchiboxs@yna.co.kr
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