【ソウル聯合ニュース】核問題をめぐる対イラン経済制裁の解除を見据え、韓国建設業界はプラントなど同国からの大規模な建設受注に期待を膨らませている。 イランはガス・石油資源が豊富で、2000年代半ばまでガスや石油のプラント工事を活発に発注していたが、国際社会の経済制裁が実施されてからは途絶えた。 海外建設協会によると、韓国建設大手の大林産業や現代建設などはイランから多くの工事を受注した。しかし、韓国が対イランの経済制裁に加わった2010年以降、受注は1件もない。 建設業界は今回の対イラン経済制裁解除で、同国からガス・石油プラント工事の発注が活発に行われるとみている。イランは今後1300億~1450億ドル(約10兆2000億~17兆円)を投資し、原油施設などを再整備するとされる。また、道路、鉄道、港湾などのインフラ工事も大量に発注すると期待される。 建設協会関係者は「韓国の建設会社はイランで評判がよく、技術力も高いため、競争力がある。今回の核交渉妥結は韓国の建設会社が再びイラン市場に進出できる良い機会になるだろう」と述べた。 政府当局もイランからの建設受注に向けた支援に積極的に乗り出す方針を示している。 ただ、対イランの経済制裁解除で、原油生産が増加する場合、国際原油価格の下落に追い打ちをかけることになり、中東の建設受注市場がさらに低迷するとの懸念も残る。 csi@yna.co.kr
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