朴大統領、慰安婦問題合意に「新たな日韓関係を希望」

安倍首相の「心からの謝罪と反省の気持ちを表明する」というコメントに対し、韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は「今回の合意を元慰安婦の名誉と尊厳を回復し、心の傷を治癒する大事な機会にしなければならない」と述べた。

　さらに「両国の政府が難しい過程を経て合意に至った分、今後も今回の合意をもとに信頼を積み上げていき、新たな関係を開いていくことができるよう、緊密に協議していくことを希望する」と訴えた。

　大統領府は「二人の首脳は今回の慰安婦協議の妥結が日韓関係の改善と持続的な発展につながるよう緊密に協力していくことにした」と伝えた。

　朴大統領はこの日の午後4時30分から15分間、岸田外相と面会し、「今回の合意で元慰安婦の名誉と尊厳を回復し、心の傷を治癒するためには日本側の措置が迅速にそして合意したことによって誠実に履行されることが一番重要だ」と述べていた。

　続けて「今日の午後、日韓の外相会談で最終的な締めくくりとなった交渉結果が、両国にとって意味あるものと受け入れられるよう期待する」とし、「特に11月2日の首脳会談で合意したように、日韓国交正常化50周年であることしを越えずに両国が努力して合意に至り、さらに意味が大きいと思う」と述べた。

　さらに「今回の交渉結果が誠実に履行されることにより、日韓の関係が新たな出発点からやり直せることを望んでいる」と強調した。

　これに岸田外相は共感を示し、今回の合意をもとに日韓関係を発展させるために努力していくと伝えたという。