発言する統一部の洪長官=17日、ソウル(聯合ニュース)
発言する統一部の洪長官=17日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の洪容杓(ホン・ヨンピョ)長官は17日、韓国が求める離散家族問題の解決と引き換えに、北朝鮮が求める金剛山観光を再開することは望ましくないとの見解を示した。ソウル市内で開かれた討論会で述べた。 韓国と北朝鮮は11~12日に北朝鮮の開城工業団地で次官級当局者会談を行ったが、離散家族再会と金剛山観光再開問題で折り合いをつけられず決裂した。 洪長官は「離散家族の方に申し訳ない面はあるが、だからといって守るべき原則を守らないわけにはいかない」と理解を求めた。 南北首脳会談の開催については「基本的に(扉は)開かれている。分断の痛みを解消し、平和を導いていくための実質的な協議ができる首脳会談を拒否する理由はないといのが政府の立場」と説明した。 2010年3月に発生した韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受けて同年5月から実施している北朝鮮に対する制裁措置(5・24措置)については、南北対話の際に協議する意向があるとの姿勢を示した。洪長官は「対北制裁措置に対しては北側の責任ある措置があるべきとの立場を政府が明確に示してきた。ただ、そうした問題は対話を通じ解決できると明らかにしており、制裁措置が南北対話を断絶させている主な原因ではないと考えている」と述べた。 一方、決裂した南北当局者会談は従来の枠組みを維持するとの立場も示した。会談では次回の日程も決められなかったが、会談の格を上げたり、別の方式を考えたりするのではなく現在の枠組みを維持していくという。 csi@yna.co.kr
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