【ソウル聯合ニュース】韓中自由貿易協定(FTA)が年内に発効すれば、両国は20年以内に全品目の90%以上に対する関税を段階的に撤廃することになる。品目ベースで中国は全体の90.7%となる7428品目、韓国は同92.2%となる1万1272品目の関税をなくす。 輸入額ベースでは中国は韓国からの輸入額の85.0%に(1417億ドル=約17兆4206億円)に対する関税を撤廃し、韓国側は同91.2%(736億ドル)に税金をかけない。 韓国は交渉時に農水畜産物、中小製造業分野を保護することに力を注いだ。中国からの輸入額の60%に達する国内農水産物、繊維、ベアリング、板ガラス、合板など中小企業の生産品目を関税撤廃対象から除外した。 発効後直ちに中国側で関税が撤廃される品目は958品目で、輸出額ベースで年間87億ドルとなる。韓国は80億ドルの市場を開放する。 また、中国側では毎年段階的に関税を下げ、10年内に5846品目(1105億ドル)の品目に対する関税を撤廃する。◇工業製品 中国は発効後直ちに品目ベースで全体の11.8%(796品目)、輸入額ベースで全体の5.2%(87億ドル)に対する関税(これまで無関税だった製品は除外)をなくす。10年以内には全品目の71.7%(4823品目)と全輸入額の66.4%(1103億ドル)の関税が撤廃される。20年以内には品目ベースで90.2%(668個)、輸入額ベースで85.1%(1414億ドル)の関税が撤廃される。 韓国はFTA発効後、全品目の40.1%(4004品目)、全輸入額の10.3%(80億ドル)の関税(これまで無関税だった製品は除外)を撤廃する。10年後には全品目の90.0%(8988品目)、全輸入額の79.9%(617億ドル)の関税をなくし、20年後には品目ベースで97.1%(9700品目)、輸入額ベースで93.5%(722億ドル)の関税が撤廃される。◇農水産物 これまでに締結されたFTAのうち、最も高いレベルで韓国が市場を保護したとの評価を受けている。  品目数ベースで29.8%、輸入額ベースで60.0%を韓国側関税撤廃対象から除外した。韓国は米国とのFTAでは99.1%、EUとのFTAでは99.8%(輸入額ベース)という高いレベルで市場を開放した。 中国は20年以内に全農水産物の品目ベースで92.8%(1360品目)、輸入額ベースで55.8%(3億ドル)を開放することになり、韓国の農水産物が中国市場に進出する基盤ができた。 韓国はコメやコメ関連製品をはじめ、牛、豚、鶏、鴨、牛乳、卵など主な畜産関連品目をすべて撤廃対象から除外した。  中国はコメ、砂糖、小麦粉など102品目を撤廃対象から除外し、牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類は20年以内に撤廃するとした。 冷凍の肉類、リンゴ、ナシ、ブドウなどに対する関税は10年以内に撤廃される。 水産物で韓国は一部品目を撤廃対象から除外したが、中国は99%(品目ベース)で撤廃する。ノリ、ワカメ、ヒラメ、アワビ、ナマコなど62品目の中国への輸出品目の関税が撤廃される予定だ。 yugiri@yna.co.kr
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