金第1書記の話を聞く崔竜海氏(右端)=(聯合ニュース)
金第1書記の話を聞く崔竜海氏(右端)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関の国家情報院(国情院)は24日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の最側近、崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党書記について、水力発電所「白頭山英雄青年発電所」で起きた土砂崩れの責任を問われ、今月初めに地方の協同農場に追放され「革命化教育(思想教育)」を受けているとの見方を示した。国会情報委員会会議での報告を、与野党幹事が伝えた。 崔氏は7日に死去した李乙雪(リ・ウルソル)朝鮮人民軍元帥の国家葬儀委員会の名簿に名前がなく、失脚説が出ていた。 委員らによると、北部・両江道に先月完成した白頭山英雄青年発電所は工事中に土砂が崩れ、漏水が起きたという。 国情院はあわせて、崔氏が青年重視政策をめぐり金第1書記に異論を唱えたことも追放の一因になったと報告。ただ、「国家転覆の陰謀行為」を働いたとして2013年末に処刑された張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長とは罪質が異なるため、復権の可能性もあるとの見方を示した。 国情院はこのほか、南北軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)で8月、北朝鮮軍が埋めた地雷により韓国兵2人が大けがを負った事件を主導した北朝鮮軍首脳部が昇進または留任した一方、北朝鮮の韓国への砲撃に対する韓国軍の応射にきちんと対処できなかった軍幹部は左遷されたようだと伝えた。 地雷事件を企画したとされる金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長は大将の階級を維持しており、地雷の埋設に直接関与したイム・グァンイル第2戦闘訓練局長は作戦局長に昇進したという。 これに対し、韓国軍の砲撃を迅速に報告しなかった金相竜(キム・サンリョン)陸軍第2軍団長は後方部隊である咸鏡北道・陸軍第9軍団の軍団長に左遷されたとみられる。 一方、地雷事件や砲撃事件による緊張の高まりを受けて開かれた8月下旬の南北高官協議に出席した黄炳誓(ファン・ビョンソ)軍総政治局長と金養建(キム・ヤンゴン)党書記(統一戦線部長)は、韓国による対北朝鮮宣伝放送を「血を流すことなくやめさせた」として「共和国英雄」と呼ばれているという。 stomo@yna.co.kr
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