「私には影響力がある」…ロッテ創業者の親類、詐欺容疑で警察調査

ロッテグループの経営権を取り巻き、2人の息子と論争中の重光武雄（韓国名:辛格浩/シン・ギョクホ、92）ロッテグループの創業者。彼の親類が警察調査を受けている。

　ソウル江南（カンナム）警察署は24日、自身が武雄会長の親類である点を利用し、ロッテ百貨店内の店舗を譲渡して引き受けすることができると騙し、紹介費のみを受け取った容疑（詐欺）でA氏を調査していると明らかにした。

　A氏はことし8月、ロッテ側に圧力をかけ、京畿道（キョンギド）にあるロッテ百貨店内の美容室をある業者が買収できるようにするとし、美容室事業主と引き受け業者からそれぞれ1500万ウォンずつ合計3000万ウォン（約318万円）を受け取った容疑を受けている。

　美容室事業主キム某氏（53）は2011年、京畿道の他のロッテ百貨店で美容室を運営する際もこれと似た状況で売り場を奪われたことがあり、A氏の提案にすぐに応じていたことが分かった。

　引き受け業者関係者もA氏が紹介費を要求し、金を準備したと警察調査で述べたが、ロッテ百貨店側はこのような契約を認めなかったと警察は明らかにした。特に美容室事業主は契約がなされたと信じ、（家賃を支払ったが）ロッテ百貨店側に保証金8000万ウォン（約850万円）を受けることができなかったと主張している。

　警察関係者は「現在の正確な事実関係を把握するために調査をしている」として「結果が出次第、起訴の有無を決めて検察に送検する方針」と伝えた。