潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の訪朝が議論されていることが、19日に国連の公式発表にて確認されたにもかかわらず、北朝鮮側はどのような立場も見せていない。(提供:news1)
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の訪朝が議論されていることが、19日に国連の公式発表にて確認されたにもかかわらず、北朝鮮側はどのような立場も見せていない。(提供:news1)
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の訪朝が議論されていることが、19日に国連の公式発表にて確認されたにもかかわらず、北朝鮮側はどのような立場も見せていない。

 北朝鮮官営の朝鮮中央通信や朝鮮中央テレビ、朝鮮労働党の機関誌「労働新聞」は、16日に国連事務総長の訪朝説が出てから現在まで、固く口を閉ざしている。

 「我々民族同士」などの対外宣伝用メディアも、同じ様子である。

 通常、北朝鮮側は外部の高位級人事の訪朝や北朝鮮高位級の海外巡訪などがある場合には、全ての事項が最終決定されてから公式発表をしており、国連事務総長の訪朝も同じような流れで報道されると見られる。

 ただ、北朝鮮は今回の国連事務総長の訪朝協議が進められる過程で、これまでとは違う様子を見せて注目を集めている。

 平壌(ピョンヤン)駐在の中国メディア「新華通信」は、17日と18日に北朝鮮の朝鮮中央通信を引用して、国連事務総長の訪朝に関する報道をしていた。

 当時、新華通信は「朝鮮中央通信の関係者」などの人物に対する明示はなく、「朝鮮中央通信によると」として国連事務総長に関する内容を報じた。

 しかし肝心の朝鮮中央通信には国連事務総長に関する報道は一切無く、新華通信に関する報道背景にいくつかの推測がなされている。

 一部では、北朝鮮側が国連事務総長の訪朝協議を進める過程において国連側に対する一種の交渉戦略として外信に具体的な協議内容を公開した可能性がささやかれている。

 北朝鮮が、アメリカのCNN放送など特定の外信にある程度の内容を公開するなどの行為はすでに何回か繰り返されている。

 国連事務総長の訪朝議論が公式化されたにもかかわらず、このような未確定な内容が含まれた報道によって、実際の訪朝協議がどの程度進展したのかについて相変わらず確認が困難な状態である。

 国連は事務総長の訪朝議論の具体的な進展などの内容に関しては「現段階でお伝えできることはない」という立場を繰り返している。

 ただ韓国政府はこの日、国連の公式発表後、事務総長の訪朝について「知る由もない」という立場から「お伝えできることはない」と少し展開したような立場を見せ、国連側が協議過程の情報を韓国側と共有し始めたと見ている。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 0