【ソウル聯合ニュース】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が今月上旬、排ガス不正が行われたディーゼル車を保有する米国の顧客に1000ドル(約12万円)の金銭補償を行うと発表したことを受け、韓国の顧客らが同額の補償を要求したことが19日、分かった。 業界によると、VWの排ガス不正をめぐる韓国での集団訴訟の代理人を務める法律事務所は先ごろ、VWと傘下のアウディ側に対し、訴訟を起こした韓国の顧客にも同じ1000ドルの補償を行うよう求め、23日までの回答を要求した。また、補償できない場合はその理由を説明するよう求めた。 VWは9日、米当局が不正を指摘した排気量2リットルのディーゼルエンジン車を保有する米国の顧客に対し、プリペイドカードとVWのディーラーで使えるカードをそれぞれ500ドル分ずつ支払うと発表した。対象車両は48万2000台。高級車ブランドのアウディも同様の補償を行う計画だ。 VWが消費者をだまして信頼を失った対価として支払うものだが、現在のところ米国の顧客のみが対象で、公平性に欠けると指摘されている。 韓国でのリコール(無料の回収・修理)対象車はVWとアウディ合わせて28車種、12万5522台に上るが、韓国の顧客に対する補償計画は発表されていない。 VWの排ガス不正をめぐり韓国で売買代金返還などを求める集団訴訟を起こしたVWとアウディのディーゼル車所有者は、19日現在で1999人に達する。代理を務める法律事務所によると、これまでに約6500人が訴訟に必要な書類を提出しており、原告はさらに増える見通しだ。 stomo@yna.co.kr
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