【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は12日、月例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.50%で据え置くことを決めた。政策金利の据え置きは5カ月連続。 今回の金利据え置きは国内の景気の流れが予想の範囲内だったことから、6月までに金利を過去最低に引き下げた効果を見極めたいとする判断によるものとみられる。 今年7~9月期の国内総生産(GDP)成長率は前期比1.2%で、6四半期ぶりに0%台から抜け出した。民間消費も7~9月期は増加に転じた。 企画財政部はこのほど発表した経済動向報告書(グリーンブック)で、9月の全産業生産の増加率が54カ月ぶりの高水準を記録するなど、景気回復の傾向が強まっていると分析した。 また、10月の就業者数が5カ月ぶりの高い増加率を示したほか、青年(15~29歳)失業率は2年5カ月ぶりの低水準となった。 10月の銀行の個人向け融資は9兆ウォン(約9600億円)増加し、月間の増加率が過去最大を記録した。 こうした中、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利上げを決める可能性が高まり、世界金融市場で不安感が広がっている。 韓国は輸出不振に加え、中国の景気低迷の可能性や新興国の景気不振など、対外リスクに対する懸念を強めており、韓銀が政策金利をさらに引き下げる可能性も残されている。 野村証券は韓銀が来年2月と6月に政策金利を引き下げ、年1.0%になると予想した。 英金融大手HSBCも来年7~9月期までに2回にわたり利下げが行われると見通した。 sjp@yna.co.kr
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