【ソウル聯合ニュース】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れるためディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、韓国で集団訴訟を起こした人が1500人を超えたことが11日、分かった。
 自動車業界によると、VWグループのVWとアウディのディーゼル車を所有する消費者1536人が、法律事務所を通じ今月6日までに詐欺による売買契約の取り消しおよび売買代金返還を求める訴訟をソウル中央地裁に起こした。
 訴えられたのはフォルクスワーゲンAG、アウディAG、アウディフォルクスワーゲンコリアなど。
 法律事務所の弁護士は「今後も1週間に約400~500人ずつの原告が新たに訴訟の手続きを進める予定」としながら、これまでに必要書類を提出した人は6000人以上に達すると明らかにした。
 韓国での集団訴訟が拡大する中、VWはこのほど該当するディーゼル車を所有する北米の消費者にのみ1000ドル(約12万円)相当の金券を支給することを決め、韓国の消費者から公平性に欠けるとの不満が出ている。
 韓国でのリコール対象車はVWとアウディ合わせて28車種、12万5522台に上るが、アウディフォルクスワーゲンコリアは具体的なリコール(無料の回収・修理)や補償の計画を発表していない。
 このため、この法律事務所は米国での集団訴訟の恩恵を受けられるよう韓米両国提訴登録システムを通じ手続きを進める方針だ。
 韓国のVWディーゼル車所有者は先月20日、米大手法律事務所を通じVW現地法人に賠償請求訴訟を起こすことを表明していた。
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