【金剛山聯合ニュース】韓国と北朝鮮の宗教関係者が参加する「南北宗教人平和大会」が9、10の両日、北朝鮮・金剛山で開催され、韓国の宗教7団体がつくる韓国宗教人平和会議の会員150人と北朝鮮の宗教団体の協議体、朝鮮宗教人協議会の会員50人が共同声明を採択した。 参加者は共同声明で、1972年の南北共同声明(7・4共同声明)、2000年の南北共同宣言(6・15共同宣言)、07年の南北首脳宣言(10・4宣言)を尊重して実践するように努力するとした上で、「互いの信仰と教団を尊重し、宗教家間の連帯を強化していく」と強調した。 また、先ごろ一触即発の交戦直前まで南北の緊張状態が高まったが、「劇的な高官級接触により、南北関係の新しい契機が用意された」と評価。その上で「南北の宗教家が頻繁な交流を通じて自主的な統一運動を進める」との立場を示した。  さらに、「日本が独島を強奪することに狂奔し、憲法9条を廃棄し、軍国主義の道に走っている」と主張。国際社会と連帯して日本に対し抗議を続けていくと強調した。 韓国宗教人平和会議は先月23日、朝鮮宗教人協会と実務協議を行い、同大会を開催することで合意した。南北の宗教関係者が共同行事を開くのは2011年9月に平壌で行われて以来、約4年ぶり。 韓国側が平壌での開催を求めたにもかかわらず、北朝鮮が金剛山での開催にこだわったのは、2008年7月の北朝鮮兵による韓国人観光客射殺事件を機に中断された金剛山観光の再開につなげたいとの思惑がありそうだ。 一方、北朝鮮の朝鮮中央通信もこの日、同大会の開催を報道。南北の各団体が演説で、南北関係を改善して自主的な統一を行い、平和繁栄に進む道は南北共同宣言を支持、履行することにあると言及した伝えた。また、共同声明について「朝鮮民族同士が旗じるしを高く掲げ、民族の和解と団結、平和と統一を実現するための民族全体の愛国運動に南と北の宗教家が積極的に乗り出す決議を表明した」と説明した。  yugiri@yna.co.kr
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