売り場が狭く、20～30人ほどは店内に、そのほかの人は店の外に立っていた。マクドナルドの店員は番号札を配り、一番後ろの人は50番の札が渡された。
1番を手にした28歳男性は、この日の午後4時30分に来たという。「近所に職場があるが、今日は早退した」とし、「フィギュアを集める趣味やハンバーガーに関心はないが、『ONE PIECE』というアニメが大好きだから来た」と述べた。
マクドナルドは今夏、店舗あたり100個限定で「ミニオンズ ハッピーミール スペシャルセット」を出し、発売と同時に売り切れた。
今回の「ONE PIECE リミテッドコレクション スペシャルセット」も店舗あたり100セットで1人あたり1セットのみ購入することができる。価格は4万3000ウォン（約4600円）。
会社員の24歳男性は「ミニオンズの時はすぐ目の前で終わってしまったが、今日は思ったより人が少なくて購入できそうだ」とし、「スーパーマリオといい、ミリオンズといい、マクドナルドはこうしたマーケティングが上手だと思う」と語った。
午後5時45分になると、並んでいる人は70人を超えた。中には彼女や会社の同僚など親しい人の代わりに買いに来たという人もたくさん見受けられた。列が長くなるにつれて、通行人は「これは何のイベントですか？」と聞いてきたり、携帯電話で行列の様子を写真を撮ったりしていた。
午後6時になると、番号札はほとんど全て配布され、販売が始まった。「ONE PIECEフィギュアセット」を手にした20代女性は「スーパーマリオもミリオンズも買ったが、今回のONE PIECEフィギュアも良さそうだ」と喜んだ。
しかし今回のイベントをよく思わない人もいた。28歳男性は「個人の趣向は尊重するが、5万ウォン（約5000円）近くするおもちゃを買うために列を成しているのは理解できない」とし、「インターネットで高く売ろうと思って来た人もいるはずだ」と述べた。
別の市民は「マクドナルドで顧客を増やすためにやっているようだが、その時だけ大賑わいで、顧客を増やす効果はなさそうだ」と指摘した。
また、行列が長くなって通行人の邪魔になったりすることもあり、店員に「きちんと並ばせろ」と声を荒げる人もいた。
マクドナルドによるとこの日、他の店舗も午後4時から人が並び始め、午後6時になる前に100人に達したという。
マクドナルド関係者は「韓国の消費者の趣向を把握し、人気アニメ『ONE PIECE』を準備したが、準備した分量が少なくて残念に思う」とし、「本社に問い合わせが殺到し、長い行列ができるほど、多くの方が関心を持ってくださり感謝している」と伝えた。
韓国のマクドナルドでは、この日の限定販売に続き、ルフィ、チョッパー、サンジ、ゾロなど9つのフィギュアを計3回に分けて販売する予定。
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