6日、大邱内の病院で会ったソン訓練兵の母親(44)は「国防の義務を果たしながら不意の事故に遭った息子と交わした約束を軍当局が破った」と涙を流した。また、「軍は規定を掲げ、義手購入費用を800万ウォン(約85万円)に制限した。親指と中指、人差し指の3本を動かすことができる義手は2100万ウォン(約220万円)、5本すべてが動く義手は3600万ウォン(約380万円)なのに、800万ウォンで解決しろと言う」と説明した。
当初、軍当局は「国軍首都病院に移さなければ、外来診療費や入院費を支援することはできない」としていたが、「軍当局の不当さをメディアに知らせる」と対抗したソン訓練兵の両親の反発に「最大限支援する」と立場を変えたという。頭や顔、脚などに打ち込まれた数十の手りゅう弾破片で苦痛を訴えたソン訓練兵は「怪我したことも悔しいが、軍のこうした態度は想像もできなかった」と涙声で話した。
これに対し、50師団側はソン訓練兵の母親の一方的な主張という立場だ。
チョン・ウィギ義務隊長は「民間病院で治療を受ける場合、私費で負担しなければならないという説明をした」としながらも、「民間病院治療費も最大限支給されるように努力するという意向を伝えた」と話した。また、義務隊長は「義手の場合、軍補償規定で800万ウォンに制限されており、規定を変えずには超過金額支給が難しい」と釘を刺した。
さらに関係者は「ソン訓練兵は最も良い環境(国軍首都病院)で精神科治療などすべての治療が可能なのに、民間病院に固執している」としながら「軍務員特別採用要求と関連しても、こうした前例がないことを十分に説明し、国家有功者加算点を受けて公務員や軍務員試験に応じることができるという説明も伝えた」と話した。
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