韓国・ソウル市が、安宿住民やホームレス、低所得者を支援する事業を推進する過程で、ホテルで宿泊客が使用した”使い古し石鹸”を提供しようとし、物議を醸している。
韓国・ソウル市が、安宿住民やホームレス、低所得者を支援する事業を推進する過程で、ホテルで宿泊客が使用した”使い古し石鹸”を提供しようとし、物議を醸している。
韓国・ソウル市が、安宿住民やホームレス、低所得者を支援する事業を推進する過程で、ホテルで宿泊客が使用した”使い古し石鹸”を提供しようとし、物議を醸している。

 23日、ソウル市によると市福祉本部は、先ごろ市内11か所の特級ホテルと業務協約を結び、衛生用品や寝具類、家電製品など32種類の物品を安宿住民やホームレス、低所得層の市民ら約8000人に提供する事業をおこなう。

 事業にはロッテやリッツカールトン、JWマリオット、新世界朝鮮、ノボテルアンバサダー、ソウル江南、グランドアンバサダー、インペリアルパレス、ハイアット、インターコンチネンタル、ヒルトンなど、特級ホテルの計8454客室が参加する。

 ソウル市は、事業推進の過程でカミソリや歯ブラシ、綿棒、女性用品(生理用ナプキン)は未使用品を提供し、シャンプーやリンス、スキンローション、シャワージェルは使用済のものを別途の容器に入れて提供する予定だ。

 そんな中、問題となっているのは”石鹸”だ。石鹸の場合、主に宿泊客が一度使用した後、残ったものをリサイクルすることになる。ソウル市は、使用して余った石鹸の中から、リサイクル可能な石鹸を選別して提供することに決定したが、別途で殺菌処理の過程を経ないものを使用することで、感染症のリスクを高める、との指摘が出ている。

 同問題について、ソウル市は「衛生上、問題はない」と回答した。福祉本部の関係者は「石鹸は界面活性剤であり、それ自体に殺菌機能がある」とし、「感染病原菌が界面活性剤に付着し、人に移る可能性は非常に低い」と説明した。

 一方で専門家は「一般的に問題がない、という見解から、そのような(使用済みの)石鹸を提供してもよい、ということではない」とし、「安全なのか、少しでも危険性があるのかを確認していない状態で、一度使用された石鹸を提供するのは良い方法ではない」と指摘した。

 なお、ソウル市と共に事業を推進する特級ホテルの中で、ロッテホテルは「衛生問題もあり、石鹸は提供することができない」との立場をソウル市側に明かし、提供を拒否していることが明らかとなった。


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