【ソウル聯合ニュース】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れるためディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、韓国でVWの車を所有する消費者がメーカーを相手取り米国で集団訴訟を起こす。VWの不正をめぐる韓国国内での訴訟の代理人を務める法律事務所が13日の記者会見で明らかにした。 同事務所によると、これまでに韓国で訴訟を起こした人は計266人で、このうち米テネシー州の工場で製造された「パサート」の所有者が近くロサンゼルス連邦地裁にVW本社を提訴するという。売買契約の取り消しと購入代金の返還、さらに懲罰的損害賠償を請求する計画だ。 懲罰的損害賠償は非常に悪質な違法行為に対し、実際の被害額を上回る金銭を賠償金として支払わせる制度。これが認められれば、一般的に賠償額は実際の損害の3~10倍程度になるという。 同事務所は米国で集団訴訟を起こす理由について「米国の消費者に巨額の補償をする一方で、韓国の顧客には少ししか補償しないという差別を防ぐため」と説明している。 同事務所は先月30日、VWと傘下のアウディのディーゼル車をそれぞれ所有する2人を原告とし、VWグループなどに購入代金の返還を求める初の訴訟をソウル中央地裁に起こした。今月6日には38人を原告とする2件目の提訴に踏み切った。 また、13日にはVWとアウディの車を所有・リースする226人を原告とする3件目の訴訟を起こし、韓国国内での原告は計266人に膨らんだ。 stomo@yna.co.kr
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