北朝鮮が2013年7月の朝鮮戦争休戦60周年記念パレードで公開したKN08(右)と朝鮮労働党創建70周年記念の閲兵式で公開したKN08(左)=11日、ソウル(聯合ニュース)
北朝鮮が2013年7月の朝鮮戦争休戦60周年記念パレードで公開したKN08(右)と朝鮮労働党創建70周年記念の閲兵式で公開したKN08(左)=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の軍関係者は11日、北朝鮮が10日に行った朝鮮労働党創建70周年を記念する閲兵式(軍事パレード)で公開した改良型の移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)「KN08」について、「技術的な分析を行っている。核弾頭搭載の可能性に関してはまだ評価できない状況」として、慎重な姿勢を示した。 北朝鮮が2013年7月27日の朝鮮戦争休戦60周年記念パレードで公開したKN08は弾頭の先端部分が尖っていたが、今回は丸く改良され、注目を集めた。朝鮮中央放送は実況中継で、「多種化、小型化した核弾頭を搭載した戦略ロケット」と説明した。 韓国軍関係者は「今回公開されたKN08が実物かどうかもまだ不確実」とした。別の関係者は「核弾頭を丸くすると空気抵抗が大きくなり、飛行速度が低下するデメリットもある」と指摘した。 韓国軍当局は北朝鮮が今回のパレードで公開した兵器が約30種の約290基に達すると分析している。韓国軍当局は弾頭の形が変わったKN08と、実物では初めて登場した300ミリロケット弾に注目している。 韓国軍関係者は300ミリロケット弾について、「中国製を模倣し生産したもので、開発完了段階」として、「最大の射程は140キロ前後」と明らかにした。ただ、北朝鮮は複数の試験発射を通じ、300ミリロケット弾の射程を延ばしてきたため、今後さらに延長される可能性がある。 パレードでは300ミリロケット弾のような新型兵器よりは、122ミリ、240ミリロケット弾や戦車「天馬号」、地対空ミサイル「SA2」や「SA3」、「スカッド」(射程300~500キロ)や「ノドン」(同1200キロ)、「ムスダン」(同3000キロ)などの弾道ミサイルなど、すでに公開された兵器が登場した。 朝鮮戦争の際に使われた旧ソ連製の旧型戦車「T34」が登場したことについて、韓国軍関係者は「中国が参戦した朝鮮戦争の記憶を想起させ、中朝関係を修復しようとする狙いがある」と分析した。 韓国軍関係者は「今回のパレードは新型兵器の公開よりは兵力2万人と群衆13万人など、動員の規模に焦点を当てたとみられる」との見方を示した。その上で、「金正恩(キム・ジョンウン)が肉声演説で独自の統治力を内外に誇示しようとし、劉雲山・中国共産党政治局常務委員と親密な姿を意図的に演出した点にも注目している」と述べた。  kimchiboxs@yna.co.kr
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