北朝鮮漁船当て逃げの韓国貨物船　当局が衝突痕を確認

【釜山聯合ニュース】韓国の船舶が東海の北朝鮮側公海上で北朝鮮の漁船に衝突し逃走したと北朝鮮が主張している問題で、韓国の釜山海洋警備安全署は６日、この韓国船を探し出し衝突の跡を確認したことを明らかにした。　韓国船は済州船籍の貨物船「ハイニー号」（２万３３１２トン）と判明した。海洋警備安全署は同号が６日午前１０時に台湾の高雄港に入港したのを確認すると、関係機関に緊急協力を要請し、ハイニー号の右舷船首にあった横１メートル、縦６メートルの衝突痕を確認した。　海洋警備安全署は同号船長との電話で、「当直だった２等航海士の勤務がずさんで、漁船と衝突した」という供述を確保した。夜が明けておらず衝突の事実をすぐに認識できなかったと船長は主張しているようだ。　海洋警備安全署は航海日誌や航海情報記録装置を分析した上で、今月半ばごろ、２等航海士から衝突の経緯などを聞く計画だとした。また、韓国統一部を介して北朝鮮漁船の被害状況を確認し、関連協議を進める予定だ。　北朝鮮の朝鮮中央通信は５日、東海上で１日午前１時２５分ごろ、操業中だった咸鏡北道貿易管理局所属の船舶に韓国船がぶつかり、船員５人を負傷させ船体を破損させた後、逃走したと報じた。船体には「ハイニー（ＨＩＧＨＮＹ）」という船名と船籍港の「済州」という表示があったという。 mgk1202@yna.co.kr