韓国MERS、89日目感染者なし…29日に“完全終息”宣言へ

MERS（中東呼吸器症候群）コロナウイルスの感染患者がことし7月4日から89日間、発生しなかった。

　最後の陽性感染者である80番目（男性、35）の患者も去る1日に陰性判定を受け、韓国は来る29日深夜に“完全終息”を宣言することになる。

　2日、韓国保健福祉部中央MERS管理対策本部によると午前6時基準で、治療中の患者は5人（2.7%）で、退院者も計145人（77.9%）と変動がなかったという。

　入院治療中である感染患者5人全員、遺伝子検査でウイルス陰性と確認され一般病棟へ移された。

　ことし6月7日感染以降、全世界最長期間である116日間、ソウル大病院に隔離されていた80番目の患者は1～2次検査で陰性判定が出た。

　この患者は健康状態が良くなく、陰性と陽性を行き来する境界線に長らく留まっていた。

　またMERS後遺症で体の状態が不安定な患者は変わらず2人残っている。サムスンソウル病院の救急救命室で妻を看病中に感染した夫＝74番目の患者（71）と152番目の患者（男性、66）だ。彼ら2人は呼吸機能を助ける人工呼吸器、ECMOなどの医療機器に依存している状況である。

　今後、保健当局は後遺症患者の治療と海外流入を防ぐことに集中するものと予想される。