建国大日本語教育学科の事務室に勤務する三堀さん=(聯合ニュース)
建国大日本語教育学科の事務室に勤務する三堀さん=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本大文理学部に勤めている三堀直子さん(34)は韓国の大学の事務管理システムを研究するため来韓し、3カ月になる。 三堀さんは2003年から6年間、図書館で事務を担当し、会計課を経て昨年末からは研究・事務部門で研究支援業務を行っている。 韓国の大学がインターネットを活用することで学生や職員の利便性を高めていることを知り、その内容を学ぶことを希望。職員海外研修制度に応募して「韓国における大学の事務管理システムの調査」を行うことが認められた。 三堀さんは、日本は相対的にインターネットの発展が遅く、スマートフォン普及率も韓国より低く、大学のシステムに関するスマートフォンアプリが整っていないと指摘。日本のほとんどの大学はスマートフォンアプリや情報化システムに対する関心が低い状態だと説明した。 また、システムが導入されてもスマートフォン普及率が低く、学生が活用する可能性が低いと思われるが、例外的に明治大では受講申請システムを開発して活用しており、学生も便利でわかりやすいという反応を見せていると伝えた。 7月末に来韓。新羅大、慶煕大、建国大でインターネットを利用した事務管理システムや運営、それにともなう効果を研究している。自ら研修プログラムを組み、該当大学が三堀さんの研修要請を受け入れ、実現した。 新羅大では日本語日本文学科教授の研究室で働き、同校の事務管理システムを教員がどのように活用することができるかを学んだ。 慶煕大では総務チームに配属され、事務担当者が情報化システムをどのように利用するのか、開発者から直接話を聞いた。 現在、建国大では日本語教育学科の事務室に勤務し、事務管理に同校のシステムがどのように活用されているのかを調査している。 三堀さんは、韓国では大学生がスマートフォンアプリで受講申請や図書館利用予約を行い、学生証としても活用しているという点に感心したと話した。 日本の大学では教職員が収入・支出伝票を手書きで作成して保管するなど、情報化システムが整備されておらず、学生だけでなく教職員も不便な点が多いと説明した。 また大学のイメージを向上させるには、より良いシステムを導入し、人件費を軽減して学生の満足度を高めることが重要だとした上で、今回の経験を伝えることにより、日本大が情報化システム開発の重要性に気づいてほしいと話した。 yugiri@yna.co.kr
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