コンテナの積み下ろし作業が行われている釜山港=(聯合ニュース)
コンテナの積み下ろし作業が行われている釜山港=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】ダボス会議で知られるスイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)が30日発表した各国・地域の競争力を順位にした2015~16年版報告書で、韓国は140カ国・地域のうち前年と同じ26位だった。 韓国は07年に過去最高の11位を記録した後、12年(19位)を除き順位を下げ続け、13年からは25~26位にとどまっている。 分野別には基本要因が前年の20位から18位に上昇したが、評価項目のうち50%の割合を占める効率性増進は25位で変動がなかった。企業革新も前年と同じ22位だった。 さらに詳細をみると、12部門のうち、マクロ経済環境は前年の9位から7位に上がった。政府規制の効率性や政策決定の透明性などを評価する制度的な要因は82位から69位と大幅に上昇した。 一方、金融市場の成熟度は80位から87位に後退したほか、労働市場の効率性は83位、雇用・解雇の慣行は115位、リストラ費用は117位、賃金決定の柔軟性は66位と低迷した。労使間協力は最下位に近い132位だった。 政府の規制改革政策に伴い法体系の効率性は113位から74位に上昇したが、政府規制に伴う負担は96位から97位に下がった。 WEFは、韓国の強みとしてマクロ経済(5位)、市場規模(13位)、インフラ(13位)を、弱点として政府規制などを含む制度的な要因、労働市場の効率性、金融市場の成熟度をそれぞれ挙げた。 韓国企画財政部は、政府の積極的な経済活性化政策で大部分の評価項目の順位が前年より改善されたが、労働・金融分野が順位上昇を妨げる要因になったとの見方を示した。 今年の競争力トップはスイス、2位はシンガポール、3位は米国だった。日本は6位、中国は28位でそれぞれ前年と変わらなかった。 hjc@yna.co.kr
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