朴大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
朴大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は「外交の大舞台」となる国連総会や国連サミットへの出席を含む訪米(25~28日)に向け、徹底して準備する構えだ。出国前は21日の首席秘書官会議以外の日程は入れず、「国連外交」の構想に集中する。 青瓦台(大統領府)関係者は20日、朴大統領の訪米期間は北朝鮮や北朝鮮核問題に対する関心が高まる時期だと指摘した上で、今年は国連創設70年という節目の年に当たり主要国首脳の多くが国連本部のあるニューヨークに集まることを挙げ、「大統領は国連に向けた準備に力を注ぐ」と述べた。 朴大統領の国連訪問は昨年に続き2回目。前回は出国前日までさまざまな日程をこなしていた。だが、今回は事実上、ほかの日程を入れず国連での演説や外交の準備に集中するといい、異例と評価される。 青瓦台によると、朴大統領は国連で少なくとも計8回の演説と発言を行う。 朴大統領はまず、北朝鮮が来月10日の朝鮮労働党創建70年を控え、人工衛星と称した事実上の長距離弾道ミサイルの発射や核実験で挑発する可能性を示唆していることを踏まえ、何らかの形でこれらの問題に言及するとみられる。具体的な内容は発言直前までの朝鮮半島情勢を判断して決めるとされる。 また、北朝鮮との交流や平和統一に対する国際社会の理解を広めるためのメッセージも基調演説で発するとみられる。 平和・安保問題以外に人権と開発問題についても言及する予定だ。特に人権問題では戦時の性暴力問題に触れ、旧日本軍による慰安婦問題の解決を日本政府に求める可能性がある。 朴大統領は任期後半に入った今秋から外交で多忙な日々を送っている。中国の「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」記念式典に出席するため訪中した今月2日に習近平国家主席と首脳会談を行ったほか、来月中旬には再度訪米し、オバマ大統領と会談を行う。韓中日3カ国による首脳会談も10月末か11月初めに開催される可能性が高い。
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