【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が人工衛星打ち上げと称し事実上の長距離弾道ミサイルを発射する可能性だけでなく、4回目の核実験も示唆したことで、寧辺の核施設に関心が集まっている。 中でも国際社会が注目するのが、兵器レベルのプルトニウム生産に必要な使用済み燃料棒を取り出すための5000キロワットの黒鉛減速炉(原子炉)だ。 北朝鮮は、経済建設と核兵力建設を並行して進める路線を採択した直後の2013年4月、黒鉛減速炉の再整備と再稼動を正式に発表した。国内外の専門家らは同年8月末から再稼動に入ったとみている。減速炉のほか、「放射化学実験室」という使用済み核燃料の再処理施設も保有している。 北朝鮮は寧辺のウラン濃縮施設の拡張も進めているとされる。 国際原子力機関(IAEA)は最近まとめた報告書の中で、北朝鮮がウラン濃縮用の遠心分離機がある建物の敷地面積を2倍に拡大し、この建物を使用した兆候も確認されたと明らかにした。 オーストリア・ウィーンで開催中のIAEA総会に出席している韓国外交部の趙兌烈(チョ・テヨル)第2次官も15日に行った基調演説で、北朝鮮が寧辺の黒鉛減速炉の稼動を続けており、ウラン濃縮施設として使っている建物の拡張工事を行っていることに言及した。 北朝鮮は10年10月に米核物理学者のヘッカー元ロスアラモス国立研究所長を招いて寧辺のウラン濃縮施設を公開した際、「遠心分離機2000基を設置し既に稼動させている」と説明した。 また、専門家たちは、北朝鮮が寧辺以外の地域でも秘密裏にウラン濃縮施設を稼動させているとの見方を示している。 このほか、寧辺で実験用軽水炉が建設中で、近く本格的な稼動に入るとの観測もある。 最近は軽水炉の配電用とみられる施設を建設していることが明らかになり、軽水炉稼動に向けた最終準備段階に入ったのではないかとの見方も出ている。 hjc@yna.co.kr
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