イージス艦「世宗大王」(資料写真)=(聯合ニュース)
イージス艦「世宗大王」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が10月10日の朝鮮労働党創建70周年に合わせ、人工衛星打ち上げと称し事実上の長距離弾道ミサイルを発射する可能性を示唆したことを受け、韓国海軍のイージス駆逐艦に探知任務が正式に付与されたことが分かった。韓国政府関係者が16日、明らかにした。 現在、イージス駆逐艦1隻が東海上で北朝鮮の弾道ミサイル発射に対応する任務を行っているが、北朝鮮の長距離ミサイル発射の可能性が高まったため、これを探知する任務が追加された。 韓国海軍のイージス艦3隻のうち現在1隻が東海上で任務を遂行しており、実際に発射準備が確認されればもう1隻を新たに配備するとされる。 イージス艦にはレーダーのSPY-1D(探知距離1000キロ)が艦艇の四つの側面に搭載されている。また、500キロ先から接近する約1000個の標的を同時に探知し追跡できる能力を持つ。 韓国海軍のイージス艦「世宗大王」(7600トン)は2012年4月に北朝鮮が人工衛星用ロケット「銀河3号」を発射した際には、米国や日本のイージス艦よりも早い、発射から54秒で探知した。 政府関係者は北朝鮮が来月10日前後に長距離ミサイルを発射する可能性が高いとした上で、「最も早く探知できる海上での任務を付与した」と述べた。 韓米軍当局は北朝鮮が長距離ミサイルを発射する前に平安北道・東倉里の発射場にミサイルを移動させる可能性に備え、連合監視装備を増強して稼動させ始めたとされる。 韓国軍関係者は、まだミサイル自体は捉えられていないとした上で、「平壌から列車で東倉里の発射場に長距離ミサイルを移送すると予想している」と話した。 韓国軍当局は北朝鮮の長距離ミサイル発射は1週間前、核実験は実施1カ月前に兆候を把握できると国会に報告している。 sjp@yna.co.kr
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