【東京聯合ニュース】韓国の柳興洙(ユ・フンス)駐日大使は15日、東京都内の産経新聞社を訪れ熊坂隆光社長に対し、朴槿恵(パク・クネ)大統領を朝鮮王朝時代の王妃で日本人に殺害された閔妃(死後に明成皇后)になぞらえ強国に従う「事大主義」だと主張した同社のコラムについて抗議し、コラムの削除と謝罪、再発防止を求めた。在日韓国大使館が明らかにした。 大使館側によると、熊坂氏は同コラムについて、「論評」の一つであり、韓国国民を誹謗(ひぼう)中傷する意図はなかったと説明。また、報道の自由の観点から韓国側の要求に全面的に応じるのは難しいが、大使の訪問の趣旨と内容を編集局などに伝えると述べた。 柳氏は問題のコラムについて「隣国の皇后を最も残酷に殺害した歴史的蛮行に対し、反省するどころか自ら事件を取り上げただけでなくおとしめた」と抗議。「報道の自由という美名の後ろに隠れてはならない」として、今後の両国関係のためにも再び悪材料が生じてはならないと強調した。 同社は8月31日にウェブサイトに「米中二股 韓国が断ち切れぬ『民族の悪い遺産』」と題する政治部専門委員のコラムを掲載。中国の抗日戦争勝利70年を記念した軍事パレードに朴大統領が出席することを、朝鮮王朝時代から続く「事大主義」と主張し、朝鮮時代にも朴大統領のような女性の権力者がいたとして閔妃を引き合いに出した。 在日韓国大使館は今月1日、同社に抗議の意を伝え、記事の削除を要求したが、産経側は表現の自由などを理由に拒否したとされる。  ikasumi@yna.co.kr
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