【ソウル聯合ニュース】韓国政府は14日、朴槿恵(パク・クネ)政権の外交・統一・国防分野の主な成果をまとめた資料を発表した。 韓国政府は外交部、統一部、国防部、国家報勲処が共同で作成した同資料で、「南北高官級協議の成果を下半期の2国間・多国間首脳外交時の外交安保構想進展の契機に活用する」とした上で、「南北関係改善を基に停滞している北の核問題解決の動力を確保し、北の非核化と南北関係改善の好循環を目指す」と強調した。 韓国政府が外交・安保分野に限定した資料を出すのは異例。8月25日に行われた南北関係の改善に向けた合意や、朴大統領の訪中の成果が資料作成につながったものとみられる。 青瓦台(大統領府)の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官は資料配布について、「(外交・安保)各分野で意味のある成果が多かった」とした上で、「(政権発足から)これまでの2年半を振り返り、そこから得た教訓に基づき、さらに一歩進もうという意味」と説明した。◇南北合意で北朝鮮の挑発による悪循環を断ち切ったと評価 韓国政府は139ページからなる資料で8月25日の南北合意について、「北の挑発の悪循環を断ち切ると同時に、南北間の緊張解消および朝鮮半島の平和と発展のための転機を作った」とした上で、「これは一貫した政策推進の成果であり、政府と国民が心を一つにし、危機を克服した成功事例」と評価した。 また南北関係の成果として、対話と協力により信頼を構築していくという「朝鮮半島信頼プロセス」により南北関係が正常に発展し、「北の誤った行動に原則を立て、断固たる対応を取り、北の態度変化を導いた」と説明した。◇北朝鮮と条件のない探索的対話を持続し、核問題で圧迫 北朝鮮の核・ミサイル問題については、国連安全保障理事会が2013年3月、3回目の核実験を強行した北朝鮮に対し制裁を強化する決議案を採択してから今年7月までに、首脳外交や外相会談などを契機に北朝鮮の非核化や挑発行為の中止を求めるメッセージを合計79回発信したと説明した。 また「2014年3月の北による追加核実験威嚇以後、韓米間の協力を基に、中国など主要国との緊密な協力を通じ、北の4回目の核実験を阻止した」として、「北の戦略的挑発の阻止、強力な対応」を主な成果とした。◇中国の抗日戦勝行事出席は能動的外交 外交分野の成果としては、▼過去最も強力な韓米同盟構築▼韓中戦略的協力パートナー関係の充実▼韓米同盟と韓中関係の調和がとれた発展推進――を挙げた。 「韓米同盟と韓中関係の調和発展」の項目では朴大統領が中国の「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」記念式典に出席したことと、中国が主導して創設するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加入を決めたことを挙げ、米国が韓国政府の決定を尊重し、米国と緊密に協調した点を強調した。 また戦勝70周年式典への出席については「北東アジアにおける韓国の能動的外交推進」と評価した。 国防分野では「2013年以降、軍のインターネットを対象としたハッキングの試みは4400件余りだが、被害はなかった」とし、サイバー攻撃への対応を成果の一つとした上で、今後の計画について紹介した。 yugiri@yna.co.kr
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