10月20日に開かれる南北離散家族の再会でも、金剛山観光地区内にある離散家族面会所(写真)の“片側活用”は避けられないと見込まれる。(提供:news1)
10月20日に開かれる南北離散家族の再会でも、金剛山観光地区内にある離散家族面会所(写真)の“片側活用”は避けられないと見込まれる。(提供:news1)
10月20日に開かれる南北離散家族の再会でも、金剛山(クムガンサン)観光地区内にある離散家族面会所の“片側活用”は避けられないと見込まれる。

 韓国と北朝鮮は、離散家族再会でも金剛山の「外金剛(ウェクムガン)ホテル」と「金剛山ホテル」を南北それぞれの宿泊所として利用する方針を、事実上確定したと14日に伝えた。

 これで昨年2月と同じように、今回の再会でも離散家族面会所では、韓国側の主催で進められる団体再会のための会場以外に他の施設は使用されない予定である。

 離散家族面会所は、南北の離散家族の円滑な再会のために、2005年に着工して2008年に完工した地下1階・地上12階の建物である。

 2棟を成したこの面会所は、1階と2階に計600人を収容できるイベントホールがある。団体再会が行われるのもこの場所だ。

 また3階から12階までは計206室の客室が準備され、南北の離散家族が1つの建物に同時に滞在し、随時再会できる環境が整っている。

 これは、南北の離散家族がそれぞれ違う建物に滞在し、決まった時間に指定された場所で1~2時間ずつだけ会えるようにするという限界をなくすためのものだ。

 韓国と北朝鮮は2003年11月の第5回赤十字会談でのこのような趣旨を共にし、面会所を着工した。

 しかし2008年の面会所完工と同時に金剛山観光が中断され、それ以降は北朝鮮側当局が、韓国政府所有の面会所に対して事実上の没収に該当する“資産凍結”措置を取り、完工後1度も役割を果たせずにいる。

 韓国と北朝鮮は、金剛山観光の中断後にも2009年と2010年、2014年の計3回の離散家族再会行事を金剛山で行なったが、いずれも面会所施設は団体再会以外の用途として活用されていなかった。

 北朝鮮側は、3回の離散家族再会行事で「慣行どおりにしよう」と言って、南北の離散家族を同じ建物に滞在させて再会を進めることについて負担感を示したと伝えられている。

 昨年2月に行われた離散家族再会では、韓国側から金剛山を訪問した離散家族は外金剛ホテル、北朝鮮側の離散家族は金剛山ホテル近くの別の宿舎を使って、金剛山ホテルと面会所に準備した会場で団体再会だけを行なっていた。

 韓国と北朝鮮は、来月の再会行事も同じように進める方向で方針を固めたと伝えられている。

 一部では、離散家族面会所の完全な活用は、事実上、南北が離散家族再会の定例化が合意した後に可能になるのではないかと見ている。

 政府としては、毎回一時的なの再会が行われる度に、ギリギリの日程で進められる中で、北朝鮮側が提起する「慣行どおりにしよう」という要求を反論する正当な理由がないというのだ。

 また面会所が2008年以降、事実上1年おきに行われている韓国側の一時点検以外には放置された状態であり、一時的なの再会のために相当な改修・補修の費用及び時間がかかる点も負担である。

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