韓国の合同参謀本部は11日、韓国軍が開発中の射程800kmの弾道ミサイルを離於島(イオド / 中国名:蘇岩礁)南方の公海上での試験発射を検討していると明らかにした。(提供:news1)
韓国の合同参謀本部は11日、韓国軍が開発中の射程800kmの弾道ミサイルを離於島(イオド / 中国名:蘇岩礁)南方の公海上での試験発射を検討していると明らかにした。(提供:news1)
韓国の合同参謀本部は11日、韓国軍が開発中の射程800kmの弾道ミサイルを離於島(イオド / 中国名:蘇岩礁)南方の公海上での試験発射を検討していると明らかにした。

 しかしこの地域は、韓国と中国の領有権問題で神経戦を繰り広げている場所であり、今後、韓国軍の試験発射が実行されると中国との外交摩擦が憂慮される。

 合同参謀本部のヤン・ビョンヒ戦力発展部長は、ソウル市内の国防部庁舎で開かれた国会国防委員会の合同参謀本部国政監査にて「KADIZ(防空識別区域)南方で離於島南方の公海上での発射を検討している」と述べた。

 これは「800km弾道ミサイルの試験発射を一度もできずに、所持しているだけなのか」という国防委員会所属の新政治民主連合のキム・グァンジン議員からの質問の答えである。これを見ると、800km弾道ミサイルの開発完了が間近であるようだ。

 合同参謀本部が離於島南方の公海上を試験発射の地域に考慮するのは、韓国の領海のうち、800kmの弾道ミサイルの射程距離を満たす場所が少ないためだと見られる。

 合同参謀本部はまた、800kmの弾道ミサイルの試験発射に代わるシミュレーションなど科学的分析手法や有事事例を分析する方法などを考慮している。

 韓国軍は2012年に韓国が発射することのできるミサイル射程距離を300kmから800kmに増やした米韓ミサイル指針改正によって、800km弾道ミサイルを開発している。

 開発が完了すれば、有事の際には北朝鮮の核とミサイルに関する主要施設を探知・追跡・撃破する“キルチェーン”の核心戦力となる見込みだ。

 しかし合同参謀本部が、試験発射地域に選んだ離於島は、中国と領有権を始め、EEZ(排他的経済水域)紛争が起きている場所であり、離於島周辺での試験発射時には中国側の反発が予想される。

 ただ、ヤン戦力発展部長がこのような発言を明らかにすると、合同参謀本部はすぐに釈明した。

 チェ・ユニ合同参謀本部議長は「このような計画があるという意味ではない。誤解されるような発言があった」とし、「戦力発展部長の答弁は、射程距離800kmの弾道ミサイルを試験発射できる空間が存在するというものであり、発射計画があるという意味ではない」とした。

 また合同参謀本部関係者は「質問に答える過程で、単純にそのような空間があるという答弁をしたわけであり、離於島南方で弾道ミサイルを発射する計画もなく、検討したこともない」と述べた。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 0