開幕式で記念撮影をする参加者たち=10日、ソウル(聯合ニュース)
開幕式で記念撮影をする参加者たち=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ユーラシア18カ国の担当相・次官を含む約50カ国の政府代表がソウルに集まり、ユーラシア大陸の交通物流網の構築に向け話し合う。 韓国国土交通部は10日、ソウル市内で「ユーラシア交通物流国際シンポジウム」を開いた。テーマは「断絶のない交通物流体系を通じたユーラシア・イニシアチブの具現」。 朴槿恵(パク・クネ)大統領は2013年に、交通、通信網をつなぎユーラシアの国を一つにまとめれば新たな経済、社会的付加価値が生み出され、平和構築の基盤になり得るというユーラシア・イニシアチブ構想を発表。その具体化に向け、昨年10月のアジア欧州会議(ASEM)首脳会議でこのシンポジウムの開催を提案していた。 韓国はユーラシア大陸の東側の出発点としてユーラシアを一つの交通物流網で結ぼうと、北朝鮮・羅津とロシア極東沿海地方ハサンを結ぶ物流協力プロジェクトやユーラシア親善特急プロジェクト、鉄道路線の京元線(ソウル―北朝鮮・元山)復旧工事、鉄道国際協力機構(OSJD、本部ポーランド・ワルシャワ)加盟推進などに努めてきた。 シンポジウムではユーラシア各国の政府代表や国際機関関係者、専門家ら約500人が出席する。 ロシアが極東・バイカル地域の社会経済を発展させる新東方政策を、中国が現代版シルクロード経済圏構想である一帯一路を紹介するなど、各国のユーラシア政策が発表される。交通・物流の専門家らによるセッションでは、通関・検疫、出入国管理などの互換システムの構築や断絶した区間の連結、国境地帯の物流拠点の投資開発事業などが取り上げられる。 シンポジウムを機に、韓国の柳一鎬(ユ・イルホ)国土交通部長官はロシア運輸相をはじめ、インドやベトナム、ブルガリア、ウクライナなどの代表と2国間会談を行い、道路・鉄道・航空分野の協力事業発掘や韓国企業の社会インフラ分野進出の支援について話し合う予定だ。 国土交通部は11日にシンポジウム参加者らを、軍事境界線がある板門店や陸路・京義線(韓国・坡州―北朝鮮・開城)の南北出入事務所など非武装地帯(DMZ)に案内する。参加者らは高速鉄道(KTX)の試乗なども行う。 mgk1202@yna.co.kr
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