韓国で、部品供給から全国的な卸売・小売まで分業化し、偽ブランド品を作って販売した組織が検察に逮捕された。(提供:news1)
韓国で、部品供給から全国的な卸売・小売まで分業化し、偽ブランド品を作って販売した組織が検察に逮捕された。(提供:news1)
韓国で、部品供給から全国的な卸売・小売まで分業化し、偽ブランド品を作って販売した組織が検察に逮捕された。

 ソウル東部地検は9日、偽ブランド品を作って販売した(商標法違反)容疑で19人を摘発し、製造業者のイ氏(61・男)とキム氏(52・男)、卸売業者のキム氏(42・女)、金属装飾物加工業者のコ氏(73・男)を拘束起訴したことを明らかにした。

 またこれらの業者から受け取った偽製品を消費者に販売したり、協力したりした13人については書類送検、残りの2人については起訴中止の処分を下した。

 検察によると、製造業者のイ氏(61・男)は、2013年12月からことし7月までフランスのブランドL社のバッグと携帯電話ケースなどの模倣品4000点を製造して、卸売業者のキム氏(42・女)など8か所の取引先に1億5000万ウォン(約1520万円)販売し、収益は他人名義の口座に受け取った容疑だという。

 同じく製造業者のキム氏(52・男)は、ことし3月から7月までフランスのブランドC社のバッグ180点を製造して、同じように1000万ウォン(約101万円)を受け取って販売した容疑を受けている。

 検察の調査結果、男性らは取り締まりを避けようと、住宅街に小規模の工場を建て、有名ブランドの製品ばかりを専門的に製造・加工し、これを全国に流通網を持つ専門卸売業者に委託して小売商に販売していたことがわかった。

 検察は、製造業者が小規模工場で偽ブランド品を製作していて取り締まられても、簡単に他の場所を見つけて製品の生産を続けていたことも明らかにした。

 製造業者のキム氏(52・男)は、2013年5月にソウル市庁の取り締まりを受けたが、それから4日後には他の住宅街の地下に新たな工場を準備して偽ブランド品の製造を続けていたという。

 今回も卸売業者のキム氏(42・女)が拘束されると、足早に他の住宅街に工場を移したことがわかった。

 製造した偽ブランド品を受け取った卸売専門業者は従業員を雇って、大型倉庫に偽ブランド品を集めた後、インターネットやSNSを通じて小売商と隠密に組織的に接触して提供していた。

 卸売業者のキム氏(42・女)は、ブランドL社とC社の製品約400点の名称とカラー写真などが掲載された計26ページの冊子6000部を自ら作って、製造・流通業者に渡していた。

 また他人名義の携帯電話で製品の注文を受け、さらに他人名義の口座に代金を受け取り、正規品の市価109億ウォン(約11億円)分の偽ブランド品5600点を取引した。

 金属装飾物加工業者のコ氏(73・男)は調査の結果、東大門(トンデムン)や新設洞(シンソルドン)の同種業者に相当の影響力を及ぼしていたことがわかった。

 検察は、男らの作った偽ブランド品を正規価格に換算すると計131億ウォン(約13億3000万円)だと明らかにし、今後も健全な流通秩序を乱す知的財産権侵害犯に対する取り締まりを継続していく方針である。

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