会談の様子=9日、ソウル(聯合ニュース)
会談の様子=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)大統領は9日、中国が主導して創設するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の初代総裁に内定した金立群・元中国財政次官と青瓦台(大統領府)で会談した。 朴大統領は「アジア地域のインフラ投資拡大と経済発展のためにAIIBが積極的に努力してほしい」と要請した。 また、「AIIBがアジア経済発展の触媒のような役割を果たせるよう韓国が積極的に協力する。そのためにもインフラ投資経験が多く競争力が高い韓国の企業、金融機関、優秀な人材がAIIBに多く進出できるよう関心を持ってもらいたい」と述べた。 金氏は韓国の参加決定がAIIB発足に大きく役立ったとした上で、「AIIBの構想段階で中国は最初の協力対象として韓国を挙げたほど韓国に対する期待が大きい。今後、AIIBが一流の多国間銀行となり、アジアの発展に寄与するためには能力ある韓国人と韓国企業の積極的な参加が必要だ」と述べた。AIIB協定文の早期批准も要請した。 朴大統領は、北朝鮮を改革と解放に導くことがアジア地域の平和と繁栄に重要だと指摘。「北が核を放棄する場合は国際社会とともに北東アジア開発銀行の設立を進める」と述べた。 北東アジア開発銀行については北朝鮮、中国東北3省、ロシア沿海州など北東アジア地域に特化した銀行で、AIIBと相互補完的関係に発展可能だと説明し、「今後、環境が整い、韓国が設立を進めることになった場合は積極的に支持してほしい」と要請した。 金氏は、北朝鮮を国際社会に編入させるための朴大統領の努力を評価し、「朴大統領が主導する北東アジア開発銀行とユーラシア・イニシアチブ(欧州とアジアの各国間経済協力を強化して南北統一の基盤づくりを目指す構想)、中国の一帯一路(現代版シルクロード経済圏構想)がうまく調和し良い成果を得ることができるようAIIBが積極的に支援する」と述べた。
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