【ソウル聯合ニュース】講談社主催の第20回野間文芸翻訳賞の授賞式が8日、ソウル市内のホテルで開かれた。 隔年で開催される同賞は、日本の文学作品を外国語に翻訳・発表した作品の中から最も優秀な翻訳者に贈られる。今回の対象言語は韓国語で、「三月は深き紅の淵を」(恩田陸著)を韓国語(2006年刊)に翻訳したクォン・ヨンジュ氏が受賞した。 クォン氏は受賞のあいさつで、「知人が、翻訳は作家にラブレターを書くことと同じだと言ったが、作家の世界に深く入り込んで物語を聞き、その世界を理解しようと努力することが翻訳家の仕事だとすれば、実にいとおしい仕事ではないかと思う。多くのすばらしい作品を書いてくださる作家に感謝する」と述べた。 講談社の野間省伸社長は、同賞について「日本文学を世界に広めるという趣旨もあるが日本文学の翻訳の質を高めることに大きな意味がある」と説明した上で、2005年にヤン・ユンオク氏の受賞後、10年間で多くの日本文学が韓国で新たに紹介されたがクォン氏の受賞はよい実を結んだと思うと述べた。 授賞式には恩田氏も出席し、クォン氏の受賞を祝った。
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